8/14/20 Apache Pier (続き)
釣り始めて数時間、アタリらしきものがありません。。。退屈なのでちょっと桟橋の先端部まで散歩します。
ここは全長1206フィート(約367メートル)、アメリカ東海岸で最長の木製釣り桟橋だそうです。かなり遠浅のビーチにあり、底はほぼ何にもない砂地で、どこに投げても根掛かりの心配はありません。
先端部はKing Mackerel(サワラに似ています) を釣る人の専用エリア(別料金20ドル)になっています。竿を2本使う独特のエレベーター仕掛けなので、人数と場所に制限が必要なのでしょう。手すりの竿受けには番号が振ってあります。
この写真を撮影している櫓の下はテーブルとベンチがあり、仕掛けを入れてあとは待つだけの常連さんたちの談笑の場になっています。誰かの竿に魚がかかると歓声が上がり、一気に盛り上がります。魚が走るので周りの人は大急ぎで自分の仕掛けを巻き上げたり竿をどかしたり、誰かが取り込み用に設置されてある網を取りに走ったり、見ているだけでも楽しいものです。今日は残念ながら、静かな一日でした。
夕方近くになってようやくぽつぽつと魚の気配が出てきました。Kさんが釣り上げたのは良型のWhitingという魚です。砂浜や桟橋の餌釣りでいちばんよく釣れる魚です。白身で食味もまあまあ良く、型が良ければ持ち帰る人もいますが、そのまま切り身や泳がせの餌にする人も多いです。
続いてKさんの竿に来たのはチビッ子のサメです。これも頻繁に釣れます。特に他の魚にまったく気配が無いようなときになぜかよく釣れる気がします。歯に気を付けて針を外したらすぐにリリースです。
ポツポツとアタリはあるのですが、その後も特にこれといった釣果はなく、それでも夜10時までぐだぐだと粘って本日終了です。暗くなってからも桟橋を散歩しに来る人が絶えず、中間地点にある屋根付きステージでライブバンドの演奏が始まったりするのは、アメリカならではという感じです。近くでときどきあがる花火を見ながら、のんびり夕涼みもできた一日でした。
8/14/20 Apache Pier
今年は一時帰国ができない夏休みになってしまったので、会社の同僚と4人で一泊二日の釣り旅行に行くことになりました。後輩のM君、アメリカ人のKさんとその息子さんC君、いちおう狙うのはヒラメですが全員在宅続きでまあまあ滅入っており、久しぶりに会ってリフレッシュするのが一番の目的です。
初日の釣り場はApache Pierという釣り桟橋にしました。ここは私がこちらに越してきて初めて訪れたところです。以来何度か来ていますが、特に目立った釣果はあげていません(^^;)
朝7時半に家を出て約4時間、お昼ころに到着しました。ここは巨大キャンプ場の中にあるのですが、まずそのキャンプ場のゲートで駐車料金5ドルを払います。釣りに行くんだというとトークンをもらえます。これはあとで桟橋の入場料を払うときに渡して(たしか2ドルくらい)割引を得られます。
そのまままっすぐ突き当りまで行くと桟橋のふもとの駐車場につきます。スロープを上がったところの受付兼売店で、ひとり10ドル(だったと思います)を払ってFishing Passを買って入場します。なおこれにはライセンス(釣り許可証)が含まれているので、ここで釣りをするだけなら州のフィッシングライセンスは必要ありません。また竿は一人2本までとされていて、3本以上持ち込む人は別途料金が必要です。
売店にはいちおう一通りの釣り具は揃っており、レンタル竿もあるので何なら手ぶらで来ても釣りはできます。エサは冷凍もののエビ、イカ、小魚(Mullet)などが売られています。
どちらも一つ6ドルくらいです。たっぷり入っているので一日では使いきれません。あと氷も売っていますので、クーラーボックスは空っぽで来ても大丈夫です。
桟橋は海面から6、7メートルほどの高さでしょうか。風が吹いて気持ちいいです。黄色い屋根の小屋のようなものはトイレです。また夜間は照明がつくのでヘッドライト不要です。
左の鳥が飛んでいる下にあるのは流し台で、水道水の蛇口があり釣った魚をここでさばくことができます。赤いバケツに今日は50センチほどのヒラメの、綺麗におろされた後の骨と頭が残されていました。俄然やる気が出てきます。
(続く)
初めまして
アメリカ南東部のサウスキャロライナ州に駐在して1年ほどになります。
生まれ育った日本の実家は海からもほど近く、小・中学生のころは休みになれば釣りに行っていました。初めて行ったのは、父親に連れられて海水浴場での投げ釣りです。早朝まだ暗いうちから起き出して家を出るときの高揚感と、教えられるままに握っていた竿にピクピクとシロギスの引きを感じたときの驚きと興奮は、40年たった今でも鮮明に覚えています。
やがて他のいろんな趣味に手を出すようになり、いつのまにか釣りからは随分遠ざかっていましたが、数年前にふとしたことからまた釣りに行くようになり、いまではまた週末ごとに釣り場に通うようになりました。
アメリカと日本では文化も違いますので、釣りの事情もやはり日本のそれとはずいぶん異なることが多いようです。釣りをするには必ず許可証を購入せねばならず、地域・魚種ごとに持ち帰って良いサイズや数など事細かい規則が定められています。
ところが困ったことに釣り場や釣り方、道具などの情報はネットを探し回ってもなかなか十分に得られず、独特の用語や表現など分からないこともたくさんあって、ずいぶん苦労しました。
このブログを始めようと思ったのは、記録として自分の釣り日記を残しておきたい気持ちのほかに、自分と同じようにアメリカの釣り事情について情報を探している方のお役に立つかも、と思ったからです。
サウスキャロライナとその近辺に限った内容になると思いますが、少しでも多くの方に読んで頂ければ嬉しいです。