カニを頂きました
カニは死んでしまうと体内に有毒成分?みたいなものが回り始めるので、必ず生きたまま持ち帰らないといけない、と何かで読んだ記憶があります。生命力は強いようなので、それほど神経質になる必要はありません。大きめのバケツに入れて、湿らせた新聞紙をかぶせた状態で翌日の朝でもまだ元気でした。
バケツから流しに移したはいいものの、両手のハサミを振り上げてもの凄く威嚇してきます。料理するどころか、手を近づけることもできません。さてどうしたものか。。。
ふと、さっきまでバケツの中でおとなしかったのに、新聞紙をめくった瞬間に暴れだしたな。。。と思い出し、ためしにタオルを被せてみると、とたんに動きが止まりました。どうやら目が見えなかったら暴れないようです。そういえば生き餌を針につけるときも、指で魚を目隠しするとおとなしくなりますね。
一杯目はシンプルに味わってみたかったので、軽く酒を振って蒸したものを、ポン酢で頂きました。
久しぶりに味わうカニ味噌、たまりません。身は食べるところがちょっとしかないですが、いい具合に締まってとても美味しいです。
本命はやはり定番のパスタです。濃厚なクリームソースが何ともいえず、これまたたまりません。一杯で大盛り2食分、たっぷり堪能させていただきました。
クラビング愛好家はたくさんいるみたいで、ネット上でもお勧めスポットが数多く紹介されていますが、フェイスブックにもマートルビーチ近郊のカニ情報を詳しく知ることができるグループがあり、とても参考になります。ちょっと覗いてみるだけでも楽しいです。
843 Crab Life We Love Blue Crabs Myrtle Beach SC
10/10/2020 夜のクラビング
魚を釣るのがフィッシング、カニを捕るのはクラビング、エビを捕るのはシュリンピング。ちなみに踊りに行くほうはナイトクラビングというそうです。
Blue Crab(ワタリガニ)はほぼ年中を通して捕ることができ、特に夏から秋にかけては海辺の休日の過ごし方として人気があります。日本で言う潮干狩りみたいな感覚でしょうか。
以前から一度行ってみようと思っていた、チャールストンのBrittlebank Parkにあるピアが、クラビングの好ポイントだと聞いたので早速行ってみました。
カニを捕る方法はいくつかありますが、いちばん手軽に楽しめるのがカゴ状の網を使うやり方です。真ん中に餌を置いて沈めておき、少ししてから引き揚げます。
潮が速いと流されるので、底にオモリを付け足しました。エサに使うのは鶏肉や魚など、わりと何でもいいようです。
一回目でさっそく一匹かかりました。かわいいサイズ、これはリリースです。
次はなかなかのサイズが上がってきました。青い色がとても綺麗です。このあと同じサイズがもう一匹、リリースサイズが一匹上がりましたが、干潮を過ぎてしばらくするとパッタリとかからなくなりました。
今日の夜食は謎のカップうどんの試食です。思ったよりいけました。天ぷらは入っていませんでした。
翌朝はチャールストンのお隣にあるMount Pleasantのピアに来ました。ここもクラビングで人気があるのですが、先月からRed Drumの回遊があるというのでそれも狙いつつ。。。
と思ってきたのですが、どうやらこの日は親子釣り大会みたいなイベントが開催されているようで、もう朝からすごい賑わいです。このピアがこんなに繁盛しているのは見たことがないです。
計量所には、チビッ子たちとそのお父さんお母さんが次々と釣り上げた魚を持ってきます。右端に写っている男の子は僕のとなりで釣っていたのですが、とってもかわいかったんです。
珍しい魚が持ち込まれてきました。なんとコバンザメです。釣れるんですね~~。
あちこちで何か釣れるたびに歓声が上がります。持ち込まれてくるのはPinfishや Toaddfishがほとんどでしたが、「大物賞」は13インチほどのヒラメを釣り上げた男の子がゲットしたようです。そして「珍しい魚を釣ったで賞」は、さっきのコバンザメ少年に贈られました。
10/3/2020 Folly Beach
たまにはのんびり砂浜で投げ釣りでも、と思い先週はフォリービーチというところに行きました。夏には海水浴客で賑わうビーチですが、釣り人にも人気のあるスポットです。いまの時期はRed DrumやPompano, Blue Fishが狙えるという情報もあります。
フォリービーチには釣り桟橋もあるのですが、今日は人の少ない南の端のビーチに来ました。1日10ドルの駐車料金を払い入場すると、広い駐車場には簡易トイレや着替え用の小屋もあります。車を降りるとすぐ砂浜に降りられます。さすがにもう泳いでいる人はいませんが、ジョギングをしたり犬を連れて散歩したりする人たちがちらほらと見えます。
こんなところになんだか珍しい花の咲いている木が…と思い近づいてみるとそれは花ではなく、貝殻を枝にさしたものでした。面白いですね。これをバックに写真を撮ってる人もたくさんいました。けっこう高いところにまで咲いてますが、どうやったんでしょう?
今日の作戦は、来る途中にマリーナで捕ったMulletの泳がせと、冷凍エビ+フィッシュベイトという人口餌の併用です。ところがMulletの泳がせにはまったく反応なし、冷凍エビチームの方はアタリはけっこう出る、というより一時は投げたらアタるの入れ食い状態だったのですが、掛かってくるのはSheepsheadやWhitingのリリースサイズばかりでした。
潮止まりになったので休憩します。今日はお湯を沸かす準備をしてきたので、お昼ごはんはカップヌードルです。風があって少し肌寒いので、暖かいものが何よりです。
ふと振り返ると後ろの草むらに蝶々が群れていました。画像検索してみると「シジミチョウ」の仲間のようですが、名前は分かりませんでした。
お道具箱の中にも入ってきます。カメラを近づけても、手を伸ばしても逃げる気配がありません。
午後になって潮がどんどんと引いてゆき、ずいぶん向こうまで遠浅になりました。朝は曇っていましたが陽も差し始め、散歩や日光浴に来る人たちが増えてきたこともあり、何よりサッパリ釣れなくなったので、少し早い目に切り上げて帰ることにしました。
なんともテンションの上がらない一日でしたが、翌週に疲れを残さないリラックスできた休日、ということで満足することにしました。
ヒラメを頂きました
食べるまでが釣り、というポリシーのもと今回もきちんと供養いたします。
先ずは晩酌に刺身を頂きました。写真を撮るのを忘れたのですが、縁側がいちばん美味しいです。味というよりも、歯ごたえとか口当たりなのでしょう。
翌日の夕飯には、ちょうど先週アジア食材店で「寿司米」を見つけて買っていたので、はりきって握ってみることにしました。
ネタの分量も以前はオニギリ並みにとってしまっていましたが、だんだん適量がつかめてきました。握ってみて知りましたが、お寿司10カンで茶碗一杯ほどなんですね。
前列は刺身、後列は昆布締めです。昆布締めは少し塩が過ぎたのか、ちょっとしょっぱくなってしまいました。といわけでこの食べ比べは刺身の勝ちです。
今回それを上回ったのが漬け丼でした。酒・みりん・醤油を各1の割合で20分ほど漬けてから、温かいご飯に乗せたものです。漬けダレは本当は一度火にかけてアルコールをとばすのですが、忘れてました(笑)。美味いです。なんとも贅沢なお昼ご飯になりました。
9/26/2020 Murrels Inlet Jetty
9月に入ってから日ごとに秋の気配が強まっていくとともに、サーフやピアで釣果が上がってきた、という報告をフェイスブックの釣り関連のグループ投稿で数多く見るようになりました。今から10月までがシーズンのピークなようです。
今日は第二回職場外懇親会と称して同僚M君、Kさん親子と4人で再び堤防に来ました。Kさん親子は前回の釣行ではじめて太刀魚を釣って食べたところ、すっかり魅了されてしまった模様です。今回も太刀魚狙いで張り切っています。
ところでこのKさん、亡くなったお父さんの形見である40年前のダイワのリールを、メンテナンスしながら大切に使っています。Made in Japanは素晴らしい、という言葉はお世辞ではないと思いますが、大事なものを大切に使うというKさんの姿勢も素晴らしいです。
今日も堤防の周りにはたくさんのベイトがあちこちに群れをなして動いています。太刀魚の姿は見えませんが、そのうちきっとまた祭りが始まるでしょう!と期待しながら、いつものようにMud Minnowの泳がせを置き竿にしておいてルアーを投げたりします。
今日は潮の流れがひときわ強く、沖に向かって吹く風も加わって3オンスのフラットシンカーがいとも簡単に流されていくという、なかなか厳しいコンディションです。
本日の一匹目は、相変わらず笑顔が爽やかなC君です。良型のBluefishです。すぐにクーラーに入れようとしていたので、血抜きを教えてあげました。後日、「食べたときに魚臭くなかった!」と喜んでくれました。
ベイトは盛んに群れているのですが、ルアーには何の反応もありません。まだ時合ではないのだろうか。。。では今のうちにと朝食代わりのリンゴとバナナを食べていると、置き竿がピクピクと反応しています。まだバナナが食べかけだったので、落ち着いて食べ終わって皮をビニール袋に入れてから、おもむろにグイッと合わせます。いい感じの重みです。
おおお、久しぶりに念願のヒラメです。17インチと座布団には程遠いですが、嬉しいです。今シーズンあと何匹釣ることができるかな。。。
その後もポツポツとアタリはあるのですが。。。今日は少々渋い感じです。相変わらずベイトは群れていますが太刀魚の姿は見えず、ルアーにはまったく反応なく。堤防はなかなかの盛況で、といってもお隣とは10メートル以上も離れてはいるのですが、全員のラインが斜め45度になってしまう感じなのでキャストが難しく、あちこちで祭りならぬオマツリが発生しています。
周りを見ていると、BluefishとSpanish Mackerelが散発的に上がっているようです。どうやら今日ベイトを追い回しているのは彼らのようです。
投げるのが難しく、手前は根掛かりがあるので、うき釣りに切り替えてみました。ウキ下を半ヒロほどにして、足元から2,3メートル先を動くベイトの群れに合わせて入れます。ウキでナブラ撃ちです。
何投目かでウキがシュッと引き込まれ、即合わせますが針掛かりしません。それを2、3回繰り返した後、今度はウキが沈んでから一呼吸おいて合わせてみると掛かりました!良い引きです!
なかなかいい形のSpanish Mackerelです。訳するとスペインサバですが、僕はアメリカサゴシと勝手に呼んでます。秋になって少しサイズも大きくなっているようです。このあとKさん親子が数匹のBluefishを釣り上げましたが、やはり夏よりもひとまわり大きく、丸々として美味しそうでした。
干潮を過ぎてしばらくするとすっかりあたりも無くなり、お昼過ぎに終了しました。太刀魚を釣ることができなかったのは残念でしたが、お天気も良く釣果もあり、楽しい休日を過ごすことができました。
秋の太刀魚週間
先週は一日一太刀魚食をテーマにいろいろと試してみました。
まずはやっぱりこれです。
握りは本当に美味しいです。まさかアメリカの地方都市のしかも自宅で、こんな旨い寿司が食べられるとは!
次は、このためにamazonでバーナーを買っていたので早速試してみた炙りです。
表面の焦げ目の香ばしい香りが良いです。少し火が入ることで身に甘みが出るので、そのままの刺身よりも美味しいと思いました。
がっつり食べたい気分になった日は、蒲焼き丼にしてみました。
甘辛いタレでちょっとアナゴ風な感じになりました。これもなかなかいけます。
でも一番美味しいのは結局、塩焼きだと思います。たくさん焼いたので、ご飯に乗っけて土鍋で炊き込みにしてみました。
見た感じからも、美味しくないわけがない!というのが伝わってくるようです。これは良いです。残ったぶんは梅干を加えておにぎりにしましたが、これもグーでした。
ちょっと冒険も、と思いフィッシュヘッドカレーに挑戦しました。表題の写真から炊き込んで出来上がったのがこれです。
思ったよりしっかりと味がでて、ちゃんとカレーになりました。ただ小骨がいっぱい出てしまい、食べにくかったのが難点です。別茹でして濾したスープを使うと良かったかもしれません。
最後は骨せんべいでカルシウム補給です。
おろすのが簡単で、生でも煮ても焼いても揚げても美味しく、釣り味も楽しめる太刀魚はまさに初秋のショアジギングの主役です。
ごちそうさまでした。
9/13/2020 太刀魚祭り
ここ南国サウスキャロライナも朝晩はずいぶん涼しくなり、秋の気配が感じられるようになりました。釣りもベストシーズンに入ります。座布団ヒラメ(アメリカではドアマットと言うそうです。座布団ないですもんね)を夢見て今日もいつもの堤防にやってきました。
今日はどんよりと薄曇り、水も濁っておりベイトも見えず、いまひとつ気分が高まらないまま黙々と準備をしていると、背後でバシャッと音が。したような気が。
振り向いてみると堤防の反対側先端の方で、えらいことになっています。ベイトが海面から盛り上がるように群れ、太刀魚がそれを追いかけ飛び跳ね踊り狂ってます。
大急ぎでヒラメの泳がせ釣りの準備を中断して、ルアーロッドとジグを取り出し、ボイルに向かって走っていきました。
浜王やはり最強です。3匹を釣り上げ、ついでにベイトの小魚も2匹引掛け、4匹目で尻尾部分を食いちぎられ、それでも胴体部分だけで1匹釣り上げ、最後はその胴体部分を食い取られてガイコツ状態で帰ってきました。ありがとう浜王!
この祭りは1時間ほどで終了し、あとは嘘のように静かな海に戻ってしまいました。
この日は泳がせ釣りに反応が悪く、唯一釣れたのはCrevalle Jackという魚です。日本名はムナグロアジというそうです。ネットで調べてみると、「不味い」「食えなくは無い」「ゴミ」と散々な評価ですが、「意外といける」「非常に美味」と書かれているものもあります。これは楽しみです。
今週は毎日、違う食べ方で太刀魚を味わいつくそうと思います。右端のSpotted Sea Troutはスモークに決定です。